=講評=
シロオビアゲハの求愛シーンを追った本作は、特選の「藤袴レストラン」とは僅差の作品でした。吸蜜植物と黒色のチョウのカラーコンビネーションもすばらしいですし、場面転換のテンポも秀逸です。撮影機材がスマートフォンというのも驚きです。最近のスマートフォン内蔵カメラの進化は目を見張るものがありますが、それを使いこなしているのがすばらしいですね。もしこれが昆虫館主催の動画コンテストでなければ、申し分ないクオリティです。総評でも触れましたように、昆虫館主催なので今一歩昆虫の生態に迫って欲しいのです。一方、他の応募作「ミツバチのお引っ越し」と「裏庭のハンター・ツマアカクモバチ 獲物アシダカグモの運搬」は興味ある生態シーンをテーマにしています。動画制作において、どの要素を優先するかの難しさですね。
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