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全体講評
昨年まで10年間続いた「むしむし写真コンテスト」に代わり、今年度より新しく「むしむし動画コンテスト」に生まれ変わりました。初回の今年度は、キッズ部門・一般部門併せて25本の作品応募がありました。写真コンテスト時代に比べると少ない印象ですが、写真コンテストも10年かけて皆さんの協力のもと発展してきた結果ですので、動画コンテストもこれから皆さんと共に発展させていきましょう。
今回、残念ながら最優秀賞は該当作なしという結果になりました。その理由として、突出した動画作品が見られなかったことに尽きますが、来年度以降のために動画作品の目指すべきポイントを挙げてみましょう。まず、昆虫館主催のコンテストですから、もう少し昆虫の生態にアプローチしたコンテンツが観たかったと思います。例えば、ある種の昆虫の卵から成虫までを長期撮影をし、それを90秒にまとめるという作品もありだと思います。あるいは、擬態をテーマにしても面白いでしょう。次に、ストーリーが欲しいですね。90秒という制約の中で難しいと思いますが、起承転結のような展開を観せられれば理想です。延々と同じようなシーンを並べては、観る側はすぐ飽きてしまいます。さらに補足すれば、ワンシーンは最長10秒を目処にして、なるべく変化を感じられるシーンをテンポよく継ないでいくと、心地よい作品になるでしょう。
また、応募要項に注意があるにも関わらず、人工飼育下の撮影もありました。中には、捕食性昆虫に餌を与えながらの撮影と思われるものもありました。キッズ部門では親御さんによる撮影と思われるものもありました。撮影・応募前に、応募要項をよくご理解頂きたいと思います。
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